初刊発売日は2006年8月1日。
全国書店・通信販売でお買い求め頂けます。

今回の作品で皆様に伝えたいのは、「自分の“夢”の儚さ・強さ」。

「卒業」という題の元、ちょっと趣味を乗っけて、クリケット（スポーツ）に掛ける主人公の夢と、環境が変わることで変わってしまうその気持ち。そんなものを取り上げている、現代小説風味の物です。
実際の人物とは何の関係もありません。

自分が持っていた未来の自分への大きな夢・希望。しかし、隔てた時間が、その夢を消し始める。そして改めて気付く、元居た場所の大切さ……。
あまり深くはせず、見て楽しめる文体で書かせていただきました。
……ちなみに、何と名前・菅野（かんの）を（すがの）と間違えられています。

■あらすじ■
クリケットの15歳以下日本代表となっていた、主人公・秀。
大会で他国との差に、全敗した日本代表。奇しくもこの大会は、彼の引退大会だった。
最低の成績を残してしまったが、皆は皆、自分達がこうして共に戦えたことを誇りに思い、仲間達を信頼していた。
大会の終りと共に、その仲間への想いを抱き、秀はそのチームを去った。
「今度はフルの日本代表」。そう胸を張って仲間に宣言した秀。しかし、新学期となり、高校へ上がり仲間から離れてしまった時、彼の気持ちは少しずつ変わり始めた...。